馬頭観音さま

法生先生が霊視しているとき、鼻息荒くひどく怒っている白馬があらわれました。

それを指導に行っているお寺の住職にお話したら「それはうちの寺にいらっしゃる馬頭観音さまですよ」と言われました。

霊視で視たものそのままだと何を意味しているのかわからないものでも、後からこうして導かれるように答えがわかることがあると先生は言います。

観音さまは本来おだやかな優しいお顔をされているのが特徴ですが、馬頭観音さまは観音さまでありながら忿怒相(ふんぬそう:憤怒の表情)をしていて、おでこには第三の目がついています。

馬頭観音さまは三面八臂(さんめんはっぴ:三つの顔に八本の腕)または四面八臂で描かれることが多く、手には煩悩を打ち砕く剣や斧、棒や数珠など武器を持っている姿が多く、観音さまらしくないところが馬頭観音さまの特徴です。

法生先生はその霊視で視た白馬の特徴をお寺の住職に伝え、それを絵にしてくれるひとは居ないか尋ねました。

すると住職は知り合いに仏像彫刻師がいるとのことで、それをイメージして描けるか聞いてもらえることになったのです。

そして、出来上がった絵は馬に乗っている馬頭観音さまでした。

馬に乗った馬頭観音さまを調べてみると、頭上に馬頭をのせずに馬に跨る観音さまは、全国の中でも千葉県の上総西部や東総で多く見られる馬乗り馬頭観音さまだということがわかりました。

頭上に馬をのせている観音さまはよく見られるのですが、馬に乗っている馬頭観音さまはとてもめずらしいようです。

馬頭観音さまは煩悩や災いなど悪いものを、馬のようにバクバクと食べ尽くしてくださる仏さまの変化身です。

  • 煩悩とは人から漏れでる欲望、人が生きていくうえで苦しみの原因となる心の癖(怒りや嫉妬・執着などのよくない感情のことなど)
  • 変化身とは仏さまが人々を救うために姿を変えて現れた身のこと(例:薬師如来さまが病気を治す仏さまの変化身であるのと同じ)

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