わたしは何があってもこの世を懸命に生きて逝った人は、人生のすべてと戦い抜いた人だと思っています。
なかなか思うような人生を送れる人は少ないと思いますが、やるだけのことはやったと思える人生なら幸せですね。
生徒さんに紹介されてRさん(50代)がご相談にこられました。
Rさんは癌と白血病を併発し治療で病気が治りはしたものの、多量の薬のせいで多機能不全になりそのとき余命数か月と言われていました。
身体もつらいしいうこともきかずでしたが家族に連れてきてもらい、無理してでも法生先生に会いに来たがったそうです。
Rさんのご相談内容は「家族が心配でまだ死ねない」ということと「死後の世界」についてでした。
まだお子さん3人が学生だったこともあり、残していく家族のことを考えると心配で仕方がなかったようですが、もう気力だけを振り絞って生きておられるような状態でした。
法生先生は「心配しなくて大丈夫ですよ。残されたご家族のことはYさん(生徒さん)と私とでちゃんと見るから安心してください」とお伝えしたそうです。
そして死後の世界についてお話し、Rさんが死後やるべきことについてもお伝えしたそうです。
セッションが終わってRさんのお顔を見たご家族はたいへん驚かれました。
身体と精神的にくる辛さから険しくなったお顔が、とても穏やかな顔になっていたからです。
その後Rさんは「また先生と話したい」とご家族に言っていたそうですが、その願い叶わず数か月後にお亡くなりになりました。
Yさんから訃報の連絡が入り、先生は良い場所へ成仏させるために特別修法を行いました。
法生先生はいつも亡くなられた方を成仏させる際に、特別な法具をつかいます。
その時わたしもご冥福をお祈りしようと、先生が修法するのを後ろから見ていました。
すると、風も何もないのに法具が揺れたのです。
見間違いかと思い修法が終わって先生に聞いてみたら「うん、Rさんご挨拶に来てくれてたね!『元気ですよ~』と言ってたよ」と法具を揺らして逝かれたそうです。
はじめて見たのでたいへん驚きましたが見間違いではなく、先生いわくそれがちゃんと良い場所へ成仏されたサインみたいなものなのだそうです。
人は死ぬと、自分が一番元気だったころの姿になって飛び回ると先生が言ってました。
法具が揺れてRさんがご挨拶に来てくれたことをご家族に伝えると、皆さんとても喜んでいらっしゃったそうです。